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マンションの給湯器交換をする流れとは?選び方と注意点を解説

マンションの廊下に設置された給湯器

 

マンションで給湯器交換をする場合、独断で行うと規約に違反したり、トラブルにつながったりするおそれがあるため、注意が必要です。本記事では、マンションの給湯器交換を行う際の流れや、注意点を解説します。また費用相場も紹介するため、交換を検討している場合はぜひ参考にしてみてください。

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マンションの給湯器を交換する流れ

マンションの給湯器交換を行う際のポイントを、流れに沿って解説します。

 

  1. 管理会社・業者に連絡する
  2. 設置タイプを確認する
  3. 給湯タイプを選ぶ
  4. 号数を決める

管理会社・業者に連絡する

マンションで給湯器を交換する際、賃貸か分譲によって対応が異なります。賃貸であれば、費用は原則として貸主が負担します。また業者とのやり取りも貸主が行うため、無断で交換を進めるとトラブルに発展するおそれがあり、注意が必要です。まずは貸主や管理会社へ連絡しましょう。

 

分譲の場合、修理費用は自己負担となり、自身で業者に連絡する必要があります。ただし、交換する給湯器の種類や色が制限されるケースもあるので、事前に管理会社に確認を取っておくと安心です。

設置タイプを確認する

マンションで使われる給湯器の設置タイプは、以下の5つが挙げられます。給湯器を交換する際、設置場所やタイプは変更できません。そのため、既存のものと同じタイプを選ぶ必要があります。

 

ベランダ壁掛け 

ベランダの壁面に設置される

PS(パイプシャフト)標準

玄関横や廊下のPS内に、給湯器の全体が見えている状態で設置される

PS扉内前方排気

玄関横や廊下のPS内に、排気管部分のみが扉の上から見えている状態で設置される

PS扉内後方排気

玄関横や廊下のPS内に外からは見えない状態で設置される

屋内壁掛け

室内に設置される

給湯タイプを選ぶ

給湯タイプは、以下の4つに分類されます。原則として、既存のものと同じタイプを選ぶ必要があります。別のタイプに交換できるケースもありますが、工事費用が多くかかるため注意しましょう。

 

給湯専用

お湯を出す機能のみで、追い焚きできない

オート

給湯と追い焚きができる。水位が下がった場合は、手動で足し湯が必要

フルオート

給湯と追い焚きができる。水位が下がった場合、自動で足し湯される

給湯暖房熱源機

給湯・追い焚き機能に加えて、床暖房や浴室暖房乾燥などの暖房機能を備えている

号数を決める

号数とは、1分間に供給される温水(水温+25度)の量を示す指標です。号数の大きさに比例して、1度に使えるお湯の量が増えます。一般的に16号~24号のものが設置されています。マンションによっては、設置できる給湯器の大きさに制限があり、号数を上げられない場合があるため、事前に管理会社に確認を取りましょう。

マンションで給湯器を交換する際の注意点

マンションで給湯器交換を行う際は、以下2点に注意が必要です。

 

  • 給湯器は専用部分の付随設備に該当する
  • 給湯器の色が規約で定められている場合がある

給湯器は専用部分の付随設備に該当する

一般的に、マンションの廊下やベランダなどの共用部分は、区分所有者が支払う管理費で維持・管理されます。また、修繕は修繕積立金が財源となります。給湯器の多くは、廊下やベランダに設置されますが、専用部分の付随設備であるため、各部屋の所有者が個別に維持・管理に努めなければなりません。

給湯器の色が規約で定められている場合がある

マンションによっては、外壁と給湯器の色を合わせることが、規約で定められているケースがあります。既定の色以外は設置できない場合もあるため、必ず管理規約をチェックしましょう。また、給湯器の色を変更する場合、通常の納期より1ヵ月程度の遅れが発生するため、余裕を持って発注しましょう。

マンションでの給湯器交換の費用相場

給湯器交換の費用相場は、工事費と本体代金を合わせて150,000円~200,000円程度です。ただし、給湯器の種類や設置タイプによっては、相場を大きく上回るケースもあるため、注意が必要です。

マンションの給湯器を交換する際は規約に注意しよう

マンションの給湯器交換を行う際、規定により設置できる給湯器に制限がかかる場合があります。独断で工事を進めると、トラブルに発展するおそれがあるため、注意してください。交換を行う前に必ず管理会社に連絡を取り、管理規約をチェックしましょう。

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