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さいたま市岩槻区の特徴

さいたま市岩槻区（さいたましいわつきく）は、さいたま市の東部に位置し、中央部と北東部は緩やかに起状した台地です。区内を流れる元荒川・綾瀬川の流域は低地で自然堤防が発達し、自然環境に恵まれています。交通網は、東西に国道16号、北東に国道122号と東北自動車道が走り、岩槻ICが設置されました。鉄道は東武野田線が走っており、埼玉高速鉄道浦和美園駅から岩槻を経由して蓮田まで地下鉄7号線の運行も計画されています。古くから雛人形を専門とする店が多く存在するため、「人形の街」として知られ、古き良き時代の面影が残る街です。また城址公園ややまぶき祭り、裏通りには城下町、宿場町の名残が見られ、歴史的景観資源や文化資源が残されています。

さいたま市岩槻区の 農業・水産業

岩槻区（いわつきく）は、さいたま市を構成する10区のうちのひとつです。市内の東部に位置し、10区のうちで最も大きな面積を誇ります。気候は比較的温暖。太平洋側気候に属し、夏は降水量が多く、冬は少ないのが特徴です。自然環境に恵まれた岩槻区では、古くから農業が営まれてきました。

さいたま市内の他の区と比較すると、岩槻区の第一次産業に従事する人口の割合が高く、総農家数、経営耕地面積も市内の区のなかでトップクラス。埼玉県を代表する特産品「クワイ」をはじめ、ヨーロッパ野菜の「スティッキオ」、「ゴルゴ」などの栽培が盛んです。また、区内には市民農園が点在しており、区民が農業を体験することができます。一方で、海に面していない岩槻区では、水産業はほとんど行われていません。

さいたま市岩槻区の 工業・産業

岩槻区の地は、中世から鎌倉街道をはじめとする主要道路が通過し、交通の要衝として発展しました。室町時代に岩槻城が築城されたことから、周辺には城下町が形成されるようになります。江戸時代になると、「日光御成道」（にっこうおなりみち）が整備され、宿場町としても繁栄。このころ、日光東照宮を造営するために職人達が岩槻の城下町に集まったことと、もともと桐の産地で桐細工が盛んだったことから、桐のおがくずに生麩糊（しょうふのり）を加えて練り固めて作る「桐塑人形」（とうそにんぎょう）が作られるように。幕末には岩槻藩の専売品に指定されるほどの産業へと成長し、今日にも「岩槻人形」として受け継がれています。

近代工業に関しては、1985年（昭和60年）に開発された「岩槻工業団地」に製造業者が集積。第二次産業の就業者割合も高く、機械、金属関連の製造業をはじめとした工場や事業所が集まります。岩槻工業団地は、東北自動車道の岩槻ICや、国道16号線が利用可能な交通の要所に作られ、埼玉県内でも有数の工業地域として栄えています。

さいたま市岩槻区の 観光・レジャー

さいたま市岩槻区には、室町時代、武将「太田道灌」によって岩槻城が築かれ、周辺一帯は城下町として栄えました。区内には、その岩槻城跡や慈恩寺、真福寺貝塚など、多くの史跡が残されています。区域南東部にある「武蔵第六天神社」もそのひとつ。1782年（天明2年）に創建された神社で、足病消除や交通安全の御利益がある面足尊（おもだるのみこと）と吾屋惶根尊（あやかしこねのみこと）をはじめ、六柱の神々が祀られています。さらに、御使役（ごしえき）である天狗様が宿っているのもこの神社の特徴。古来より伝わる向かい天狗の絵馬には、家内安全や五穀豊穣、商売繁盛のご利益があるとされています。

東武野田線の岩槻駅東部にある「岩槻藩遷喬館」（いわつきはんせんきょうかん）も岩槻区を代表する観光スポット。1799年（寛政11年）、岩槻藩の儒者「児玉南柯」（こだまなんか）が開いた私塾です。のちに藩校となるこの学校では、岩槻藩の武士が勉学や武芸の稽古に励んでいました。館内は無料で見学が可能で、近くには岩槻の歴史や文化を学べる「岩槻郷土資料館」も立地しています。

また、岩槻藩遷喬館のすぐ近くにある銭湯「いわつき温泉ジャンボ」は、知る人ぞ知る穴場のリラクゼーションスポット。1910年（明治43年）創業の歴史ある銭湯で、地下より湧出する良質の地下水を使用したお風呂を楽しめます。

さいたま市岩槻区の対応エリア

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