ガス給湯器が点かない原因とは?チェックポイントと対処法を解説
ガス給湯器は、ガス・水・電気にトラブルが発生すると、給湯できなくなります。ガス給湯器が点かない場合、修理せずに解決できるケースもあるため、考えられる原因に合わせて対処することが大切です。本記事では、ガス給湯器が点かない原因と対処法を解説します。
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ガス給湯器が点かない原因と対処法
ガス給湯器が点かない原因は、以下8つが考えられます。
- リモコンの電源がオフになっている
- 給湯器の電源が抜けている
- ブレーカーが落ちている
- 節電モードになっている
- 給湯器本体やリモコンが故障している
- 落雷の影響を受けている
- ガスの供給が停止している
- 給湯器が凍結している
リモコンの電源がオフになっている
リモコンの液晶パネルが付かない場合、電源がオフになっている可能性があります。運転スイッチを押してみて、電源が入るか確認しましょう。
給湯器の電源が抜けている
運転スイッチを押しても液晶パネルが付かない場合は、給湯器の電源コードがコンセントから抜けているケースがあります。抜けていなくても、差し込みが不十分であることも考えられるので、手で軽く押し込んで確認してみましょう。
ブレーカーが落ちている
一時的に電力消費量が増えたり、漏電のリスクがあったりする際、安全装置が作動してブレーカーが落ちて電気が供給されなくなります。ブレーカーが落ちた後に、ガス給湯器が点かない場合は、ブレーカーを入れ直してから運転スイッチを押しましょう。ただし、ブレーカーが落ちた原因が給湯器であれば、故障による漏電が起きているおそれがあります。ただちに使用を中止して、メーカーや業者に相談しましょう。
節電モードになっている
給湯器に節電モードが搭載されている場合、一定時間の操作がないと、自動で液晶パネルがオフになります。リモコンスイッチを押したり、給湯機能を使用したりした際に、パネルが点灯すれば、問題ありません。
給湯器本体やリモコンが故障している
リモコンにエラーコードが表示されたり、電源などに問題がなくてもパネルが点灯しなかったりする場合は、給湯器本体やリモコンの故障が考えられます。電源が点かない以外にも、水漏れや異音、異臭がする際は故障の可能性が高いため、業者に相談しましょう。
落雷の影響を受けている
落雷によって給湯器に影響が出ることがあります。直近で落雷があり、給湯器が点かない場合は、以下2つの方法で改善できる可能性があります。
- 給湯器のコンセントを1度抜いて、10秒ほど待ってから再度差し込む
- 給湯器のリモコンの電源を落として、再度入れ直す
ガスの供給が停止している
ガス給湯器本体の電源が入らないのであれば、ガスの供給が停止していることが考えられます。ガスの元栓が閉まっているのであれば、ひねって開きましょう。ガスメーターを確認して、液晶画面に「ガス止め」の表示があるか、ガスメーター上部の赤いランプが点滅している場合は、以下の方法で復旧できる可能性があります。
- ガスの利用を止めて全てのガス栓を占める
- ガスメーターの復帰ボタンを数秒間押し続ける
- 1分程度待機する
- 「ガス止め」の表記や赤いランプが消えたことを確認する
給湯器が凍結している
寒さで配管の中の水が凍結すると、給湯器が使えなくなります。凍結が原因の場合は、以下の方法で改善が期待できます。
- 給水配管にタオルを巻く
- 30度~40度のぬるま湯をかける
修理依頼が必要なケース
ガス給湯器が点かない際、原因によっては自身で解決できます。しかし、以下3つのケースは、業者に修理を依頼する必要があります。
- お湯が出ているのに液晶が表示されない
- リモコンコードが腐食・断線している
- 本体の部品が破損・故障している
お湯が出ているのに液晶が表示されない
給湯されても、リモコンの液晶パネルが表示されない場合は、機器に不具合が発生している可能性があります。お湯が出るからと放置すると、火災など重篤な事故につながるおそれがあるため、早急に専門業者に相談しましょう。
リモコンコードが腐食・断線している
リモコンのコードは、経年や雨風、ネズミなど害獣によって、腐食や断線することがあります。ダメージを受けたコードは、業者に依頼して交換する必要があります。
本体の部品が破損・故障している
給湯器の耐用年数は、約10年~15年で、年数が経つにつれて故障のリスクが高まります。使用年数が経った給湯器が点かない場合、部品の破損や故障が考えられるため、業者に点検を依頼しましょう。
修理せずともガス給湯器が直るケースはある
ガス給湯器が点かない原因はさまざまで、簡単に直るケースもあります。まずは、今回紹介した対処法を試してみてください。ただし、改善しない場合や、漏電やガス漏れ、本体の故障が考えられるのであれば、早急に業者に相談しましょう。