給湯器交換のポイントとは?最適な機器を選ぶコツや注意点を解説
給湯器の寿命は、10年~15年です。寿命を超えた給湯器や、不具合が生じている給湯器は、故障のリスクがあるため、早めに交換することをおすすめします。しかし、新しい給湯器を購入する際に、選び方が分からないという人は多いのではないでしょうか。
給湯器はさまざまな種類があり、選び方を間違えると利便性や光熱費に影響を及ぼすので、注意が必要です。そこで本記事では、給湯器の選び方と、交換を行う際のポイントや注意点を解説します。
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給湯器の選び方
給湯器を購入する際は、以下5つのポイントをチェックしましょう。
- タイプ
- 設置場所
- 給湯量
- 機能
- 省エネ性
タイプ
給湯器の主なタイプは、以下3つが挙げられます。別のタイプに変える場合、配管工事などが必要となるケースがあり、コストや日数がかかるため、慎重に検討しましょう。
ガス給湯器 |
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電気給湯器 |
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石油給湯器 |
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設置場所
給湯器は、戸建てとアパート・マンションのような集合住宅によって、設置する場所と取り付け可能な給湯器が異なります。また、原則として既存のものと同じタイプを選ぶ必要があります。以下を参考に、既存の設置タイプを確認して、自宅に設置できるものを選びましょう。
戸建ての場合
壁掛け |
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据え置き |
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浴槽隣接 |
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集合住宅の場合
壁掛け |
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PS(パイプシャフト)標準 |
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PS扉内 |
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給湯量
給湯量は「号数」で表されます。号数が大きくなるほど、給湯量も増えます。号数を上げる場合、集合住宅では管理規約で禁止されているケースもあるので、必ず管理会社に確認を取りましょう。
機能
給湯器に搭載されている機能は、主に以下3つです。給湯専用の給湯器から、追い焚き機能付きのものへ換える場合、配管工事などが必要になるケースがあり、工事費が高くなるため注意しましょう。
給湯専用 |
給湯のみ可能 |
ふろ給湯器 |
給湯と追い焚きができる |
暖房付ふろ給湯器 |
給湯、追い焚きに加えて、浴室乾燥機や床暖房など暖房機能が使える |
省エネ性
給湯器を交換する際、省エネ性の高さをチェックすることも大切です。省エネ型給湯器は、価格が高い一方で、ランニングコストが低く、環境への負担が少ないことが特徴です。
給湯器を交換する際のポイント・注意点
給湯器を交換する際は、以下4点に注意が必要です。
- 集合住宅の場合は管理会社に連絡する
- 設置場所の基準を満たしているか確認する
- 号数の変更はガスメーターの能力もチェックする
- 追加工事の有無を確認する
集合住宅の場合は管理会社に連絡する
集合住宅の給湯器を交換する場合、種類やサイズ、色が規約によって制限されているケースがあります。独断で工事を進めると、トラブルに発展するおそれがあるため、必ず事前に管理会社に連絡しましょう。
設置場所の基準を満たしているか確認する
給湯器の設置場所は、消防法で定められた基準を満たしていなければなりません。また、設置場所を変更する場合、配管の取り換えや延長工事が必要となるケースもあるので、事前に業者に相談しておきましょう。
号数の変更はガスメーターの能力もチェックする
号数を上げることで、給湯量を増やせますが、ガスメーターの能力が足りないと、給湯量は変わりません。号数アップを検討しているのであれば、ガスメーターもチェックしましょう。
追加工事の有無を確認する
給湯器の号数を上げる場合、配管のサイズ変更に大がかりな工事が発生する可能性があります。配管工事は、契約しているガス会社でのみ対応可能なので、事前にガス会社に確認を取る必要があります。
給湯器の交換はポイントを押さえて慎重に行おう
給湯器のタイプや設置場所を変更する場合は、設置の可否や追加工事の有無をしっかり確認することが大切です。自身で判断できない場合は、給湯器交換の専門業者に依頼することをおすすめします。