ガス給湯器の種類と選び方は?交換のポイントや注意点を解説
ガス給湯器は、さまざまなタイプが存在します。そのため、ガス給湯器を新設したり、交換したりする際に、選び方が分からず迷ってしまう人もいるでしょう。本記事では、ガス給湯器の種類や選び方のポイントを解説します。
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ガス給湯器の種類
ガス給湯器の種類は、以下3つに分けられます。
- 給湯専用器
- ふろ給湯器
- 給湯暖房機
給湯専用器
給湯専用器は、1台でキッチンやシャワー、風呂への給湯のみが可能なタイプです。機能がシンプルである分、導入コストを抑えられるメリットがあります。
ふろ給湯器
ふろ給湯器は、風呂や洗面台、キッチンなどへの給湯の他、追い焚きが可能です。入浴時間が異なるファミリー世帯や、長時間の入浴を楽しみたい人におすすめです。
給湯暖房機
給湯、追い焚きに加えて、床暖房や浴室乾燥機などの暖房機能が使えます。便利な一方で、費用が高くなりがちな点に注意が必要です。
ガス給湯器の選び方
ガス給湯器を選ぶ際のポイントは、以下の5つです。
- 号数
- 設置タイプ
- 機能・タイプ
- 省エネ性
- 保証・アフターサービス
号数
号数とは、水温+25度のお湯が1分間に出る量を表した数値です。号数が大きくなるほど、1度に使えるお湯の量が増えます。以下を参考に、適切な号数を選びましょう。
単身世帯 |
16号 |
2人家族 |
20号 |
4人家族 |
24号 |
家族が増えるなどの理由で号数を上げる場合、ガスメーターの交換も必要になるケースがあります。一方、号数を下げると湯切れが起きやすくなるため、号数を変更する際は事前に交換業者に相談しましょう。
設置タイプ
ガス給湯器を交換する際、原則として同じ設置タイプのものが選ばれるため、事前に確認しておきましょう。設置タイプは、戸建てと集合住宅で異なります。
戸建ての場合
戸建ての給湯器設置タイプは、以下3つが挙げられます。
壁掛け |
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据え置き |
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浴槽隣接 |
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集合住宅の場合
集合住宅の給湯器設置タイプは、以下3つです。
ベランダ壁掛け |
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PS(パイプシャフト)標準 |
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PS扉内 |
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機能・タイプ
給湯器は主に「追い焚きできるタイプ」と「追い焚きできないタイプ」の2種類があります。追い焚きできないタイプを、できるタイプに交換する場合、配管工事が必要となるケースがあるので注意が必要です。
追い焚きできるタイプは、機能によって「オート」「フルオート」の2種類に分けられます。オートタイプは、湯張り、追い焚き、保温までを自動で行いますが、足し湯は手動で行わなければなりません。一方、フルオートは、湯張り、追い焚き、保温に加えて、足し湯と配管洗浄まで全自動で行われます。オートからフルオートへの変更は自由にできるので、家族構成やライフスタイルに合ったタイプを選びましょう。
省エネ性
省エネ性の高い給湯器は、一般的な給湯器と比べると本体価格が高い傾向があります。しかし、ランニングコストを抑えられるため、長期的な目線で見れば経済的です。
保証・アフターサービス
保証やアフターサービスの内容も、給湯器を選ぶ際の重要なポイントです。無償修理や、定期点検などのサービスが付いていると安心です。
ガス給湯器は家族構成やライフスタイルに合わせて選ぼう
給湯器を快適に使用するには、家族構成やライフスタイルに適した号数や、機能付きのものを選ぶことが大切です。しかし給湯器を交換する際は、原則として既存のものと同じ設置タイプ、種類を選びましょう。号数や機能を変更する場合は、追加工事が必要となるケースがあるため、業者に相談してみてください。
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